3年生講義「地域防災教育論」では、これまでの前半7回の講義では、避難や避難生活について座学で学んできました。2024年12月3日(火)の第8回目の講義では、いよいよ教室から屋外に出て、災害時に避難生活で役立つ、段ボールベッドやマンホールトイレの組み立て等の実践訓練をしました。 教員や保育士等を目指す学生たちは、指定避難所になる傾向にある教育保育施設で働くことになります。子どもたちの命を守り、教育保育を継続することが大切になってきます。能登半島の被災地をはじめ災害時には、行政や地域、ボランティア等との連携も不可欠です。そこで、能登半島にも支援に行かれた和歌山市の防災関連の職員の方々から、備蓄品やその組み立て、使用方法について教えてもらいました。
本学は大学自体が指定避難所になっており、「若い学生がいる施設として、災害時には避難所運営員会の方々をサポートしてほしい」と、和歌山市役所の職員の方が8名来てくださり、きめ細かい指導をしてくださりました。地域と共に学び地域に貢献する大学として、引き続き防災教育にも力を入れていきます!また、本日の実践前の講義では、前回講義で実施した和歌山県「きいちゃんの防災ゲーム」に引き続き、自分だけでなく、様々な人の立場・視点で防災対策を考えるきっかけにしてほしいと、教員・保育士等になってからも防災を実践できるよう、「しが防災プラスワン」より、啓発カードの「知っといてカード」とゲーム形式で防災を考えるカード「どっちにするカード」を用いて、防災学習をしました。設定状況における判断とその理由について、学生同士で熱く議論を交わす場面もあり、学生は授業後の感想で「YESとNOを、チームの皆で考えることで、災害時の状況から、様々な人々に応じた考えを見つけることができました。」と話し、多様性を知るきっかけとなりました。